これは・・まぁ、一体どうしたもんだか・・。^^;
なんとも、奇想天外でシュールな話13編による短編集。
ジャンルでいうと、ファンタジーですか?
いやいや、ファンタジーというと、なんとなく甘い響きがあるのだが、これはどろどろでダークな感じ。
13編もあるから、いちいち感想は書かないけど、とにかくついていくのがやっとだった。
例えばこんな話。
・腐りかけた亡者と話をする妻。
彼女は亡者が持ってる林檎との交換条件で、自分の白い歯や指や首を差し出す。
・妻に、山の上の銀杏の樹の根元に埋めるよう命じられ、死体を背負っていく夫。
・表紙の絵であるが、やもりのかば。 そいつが天井に張り付いている。
・ある日突然大きなとかげに変身する妻
・とんぼを上から煉瓦で押して、押し花ではなく「おしとんぼ」。
・夜空に駆け上り姿を消す祖父と、ソファの中に入った父。
・便器である壺。 壺の脇の黒ずんだ紐を引っ張ると、天井に穴が開き、そこに壺が吸いこまれ、次の瞬間また壺が現れる。
こんな話が13編。
1つ読み終わって、次はまともな話かと期待して読むと、猿が自分でお茶を淹れて飲んでいたりする。
こういう世界が好きな人もいるんでしょうねぇ。
好き嫌いが激しく分かれる作品だと思うけど・・私はちょっと無理。