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佐藤哲也「ぬかるんでから」


佐藤哲也「ぬかるんでから」_d0179686_15192028.jpg

これは・・まぁ、一体どうしたもんだか・・。^^;

なんとも、奇想天外でシュールな話13編による短編集。
ジャンルでいうと、ファンタジーですか?  
いやいや、ファンタジーというと、なんとなく甘い響きがあるのだが、これはどろどろでダークな感じ。
13編もあるから、いちいち感想は書かないけど、とにかくついていくのがやっとだった。

例えばこんな話。

・腐りかけた亡者と話をする妻。
彼女は亡者が持ってる林檎との交換条件で、自分の白い歯や指や首を差し出す。

・妻に、山の上の銀杏の樹の根元に埋めるよう命じられ、死体を背負っていく夫。

・表紙の絵であるが、やもりのかば。   そいつが天井に張り付いている。

・ある日突然大きなとかげに変身する妻

・とんぼを上から煉瓦で押して、押し花ではなく「おしとんぼ」。

・夜空に駆け上り姿を消す祖父と、ソファの中に入った父。

・便器である壺。  壺の脇の黒ずんだ紐を引っ張ると、天井に穴が開き、そこに壺が吸いこまれ、次の瞬間また壺が現れる。

こんな話が13編。  
1つ読み終わって、次はまともな話かと期待して読むと、猿が自分でお茶を淹れて飲んでいたりする。

こういう世界が好きな人もいるんでしょうねぇ。
好き嫌いが激しく分かれる作品だと思うけど・・私はちょっと無理。
by heartfulwind | 2012-01-28 15:46 | 読書 | Comments(2)
Commented by マリナ at 2012-01-30 00:14 x
なんか、興味持ちました。
明日、本屋行って買って読んでみます!
かなり、読み手を選びそうな話みたいですね。
Commented by kaori at 2012-01-30 01:59 x
*マリナさん*

あら~~興味持ちました? やっぱりこういう不条理な世界好きな方いらっしゃるんだわ。^^;
実はよく参考にさせていただく読書好きな方のブログに、この本面白いって書いてあったんですよ。
で、私も興味持って読んだんですが・・私的にありゃりゃって感じでした。^^;
ぜひ感想お聞かせくださいませ。
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