俳優水嶋ヒロが書いて、ポプラ社小説大賞を取った作品。
結論から言って、私はとても面白かった。
臓器提供という、今まで読んだことのない世界の話で、命という重いテーマながらとても読みやすかったし
軽いテンポのギャグもよかった。
でも、出版当初はずいぶん叩かれてたよね。 なんでだろう?
それぞれ感じ方が違うだろうけど、どうしてそこまで・・と思ってしまった。
著者が水嶋ヒロだからか? この話が大賞を取ったことに、世間は納得しないのか。
まぁ、自殺願望者を臓器提供に導くとか、手動ポンプで心臓動かすとか、脳の移植とか、ありえない!と
いう部分はあるけど、いいじゃない。 これはドキュメンタリーじゃなくて小説なんだから。
すべてフィクションとしても、リアルさも十分あるし、悲しい場面もあり、心温まるシーンもある。
登場人物も、なんだかいい人ばかりで、特にキョウヤを私はすっかり気に入ってしまった。
こんなに大変な気を使う仕事で、大丈夫かなぁと心配してたら・・。
あと、大男のモーリー。 かわいかった。
話が私の好みだったのかもしれないが、私はこの本を夕方図書館で借りてきて、その日のうちに
読み終えてしまった。
えぇ、先が気になって気になって、一気にいったというわけで。
だから、よかった。 私は好きだな、この本。
まっきぃさん、とても面白かったよ!