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高田侑「てのひらたけ」


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これは、ファンタジーの部類に入るのかな?
生と死をテーマにした4編の不思議な本だった。

「てのひらたけ」
なんだか、「世にも奇妙な物語」になりそうな。
過去と未来が交差し、ラストは恋人同士のこれからが始まる。
ありえない話なんだけど、面白かった。

「あの坂道をのぼれば」
読んでてつらくなる話だった。
特に、小さな子供たちが駅のホームまで追いかけてくるシーン。
かわいそうで、かわいそうで・・泣けた。
最後も・・なんともやりきれない気持ちになった。

「タンポポの花のように」
これもまたとてもつらい話で・・。
英子さんがあまりにも気の毒で、落ち込んでしまった。
遊園地で取り残されたところは、つらくて泣きそうになった。
ひとりぼっちって本当にさみしい。
でも、最後はお父さんに会えたんだよね。  それだけが救い。

「走馬灯」
死に際に未来が見えた父親。  
ちょっと軽いホラーって感じですかね。
足利のおばあちゃんに相談や、高校生の時溺れた話、息子を連れ父も一緒のお祭りの帰り・・。
信じられないけど、ありそうな・・不思議な話。
最後、ようやく前向きになって職に就いてくれそう。  ほっとした。
by heartfulwind | 2012-11-26 17:44 | 読書 | Comments(0)
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