今日は図書館へ行こうと思って、昨日分厚い本を急いでなんとか読み終えた。
(あ、この本じゃないですよ)
そして、昨夜お風呂からあがって、ドライヤーをかけてる時に気付いた。
「明日月末日じゃん。」・・そうだよ、図書館は月末日が絶対休館日なのだよ。
月曜の休館日はまぁ認めてもいいとして、なんで月末日に休まなくちゃならないんだ?
ま、知らずに図書館まで行ってガッカリするより、前日に気がついてよかったか。
だから、今読む本がなくて、ちょっとイライラ。
で、この本。
高校生の愛娘を交通事故で亡くし、妻はその後自殺。
大切な家族を失い、ただ生きてるだけの男、平田。
ある時、お店の保安責任者である平田が、万引きをした若い女性と出会う。
娘と年が近い彼女を娘に重ね合わせ、なにかと気にかけてあげる。
う~ん・・とにかく平田は真面目でいい人であるのだが、彼の置かれてる状況がとても悲しい。
娘は自転車に乗ってる時に、車に轢かれた。
いわゆる轢き逃げで、犯人は捕まっていない。
携帯を見ながらで注意散漫だったからなら、そんな携帯なんか持たせなければよかったとか、
その日車で迎えに行けばよかったとか。
両親の後悔・・常に自分を責め続けてるんだよね。
いくら犯人が捕まったとしても、娘が帰ってくるわけないし、精神を病んでしまった妻も自殺しちゃうし。
今度は自分の体までもが・・。
悲惨きわまりない。 本当に読んでてつらくなる。
そして、最後にその犯人が・・。
そういう方向に行った時、なんだぁ・・ずいぶん安易だなぁ・・そんな偶然あるわけないじゃん。
やっぱり作り物の小説だよ・・と思っていたら・・。
やられました。 大ドンデン返し!
全く想像してない結末へ。 衝撃的だった。
ますみのこと、ダメな男から離れられない、ただのだらしない女だと引いて見てたのに・・。
ちょっと表現が適切じゃないけど、見なおした。
だからって、平田が救われたわけではない。
彼はその事実を知らない。
ちなみに、娘の名前が「春夏(はるか)」。
題名の春から夏・・は、そこからきている。
夏も過ぎて秋になる。 やがて、秋も終わり冷たい冬になる。
やりきれない気持ちだけ残った。