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山本甲士「わらの人」


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率直な感想・・面白かった。
ひと言で言えば、痛快。  スッキリ。  読後感がよい。

6編による短編集である。
それぞれの話に共通して出てくる人が理容店の女性店主。
彼女は30代で、以前夫と一緒にやっていた店を、離婚した時にぶんどってやったと話す。
そのお店にやってきて散髪をしてもらった6人の話である。

髪型って大事なのねぇ。 ただの髪型、されど髪型。  なんとも不思議というか。
髪型を変えるだけで、印象はもちろんだが、人柄まですっかり変わってしまう。
おとなしかった人が積極的になり、ただのマジメ人間だった人が豪快で大胆になり。
散髪前と散髪後の大きな変化が書かれていて、とても楽しかった。

「眉の巻」
眉なのよ。  眉がキリリと上がると、表情が全く変わる。
威圧的?凶暴的?  そんな眉にされてしまった女性。
この6編とも、店主のマッサージが気持ちよくて、全員うとうとと寝ちゃう。
で、起きたらこの変わりよう。  驚くのなんのって。
この女性、万事において消極的で、いつも損する役回り。
気持ちすごくわかる。  若い女性ってみんな持ってるよね、そういう部分。
で、最後はとてもカッコイイ。  これからも頑張ってね。

「黒の巻」
瞬間的に記憶喪失になってしまった男の話。
顔つき?小指の先がないから?・・いろんな理由で、自分は絶対カタギではないと思いこむ。
ところが、実際は・・。
また髪型で大きく変わるのだ。
これもラストは気持ちよかった。  もっとやれー!

「花の巻」
定年になり、特に趣味もなく、毎日だらんと過ごしていたおじいちゃん。
そこに、娘の入院で、小学生の孫娘が預けられる。
で、また例のお店で散髪。
変わるのねぇ、人って。  生き甲斐っていうの?見つけられてよかった。
ホント奇跡がおこったわ。  
ゆうがお横丁なんて、素敵じゃない。  私も見に行きい。

「道の巻」
のほほんとしていた学生の時と違って、就職すると世界が違う。
お金をもらうってのは、本当に大変。
でも、すっかり変わっていった先輩たちは、なんだかガッカリで悲しかったね。
で、結局おそばやさんを継ぐんだろうね。
どこも落ちてしょうがなくやるよりも、あちこちまわって世の中というものを見て決心してくれてよかった。
しかし、とんでもない短髪で金髪。  なんて大胆なんでしょう、店主さんったら。

「犬の巻」
どれもよかったんだけど、これが一番のお気に入り。
犬はちょっとしか登場しないんだけど、気弱な大供くんがとにかくカッコイイ。
用意周到、臨機応変、どんな状況でも人のことを思いやれる優しい人柄、すばらしいことこの上ない。
このジュニア、どうしてやろうか、私までハラワタ煮えくりかえっていたが、大供くんがガツンとやってくれた。
嬉しかった。 さすがである。
でもまだまだ足りない!  立ち直れないくらいに打ちのめしてくれ!

「守の巻」
これは、ちょっと暴走し過ぎっていうか。(笑)
この女性、とことん凝り性なんだね。  徹底的にやらないと気が済まないっていうか。
でもこのバリエーションに富んだ護身術。  勉強になったわぁ。
ま、ウチはオートロックだし、必要ないと思うけど。  田舎はのんびりしてるし。
例によって上司もこっぴどくやっつけて、次の就職先も決まって、いいことづくし。
人生の第二幕の始まりだね。 

表紙に、それぞれの登場人物が描かれている。
あれ?大供くんは?と思ったら、中の方にひっそりと。  らしくて、笑える。
反対側の方はわんこが・・。  一応いるし。

表題の「わらの人」っていうのは、どういう意味なんだろう?
「溺れる者はワラをも掴む」ってこと? だから、みんな水辺にいるのかなぁ?
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by heartfulwind | 2012-06-26 17:50 | 読書 | Comments(0)

西川美和「きのうの神さま」


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西川美和さんの本を初めて読んだ。
映画になった「ゆれる」。  ワケあって観に行けなかったが、かなり高い評価を受けたようだ。
今度ぜひ読んでみたい。

で、この本は「ゆれる」のあとに映画になった「ディア・ドクター」をまた違った角度から見た話・・みたいな?
ってことは、「兄」が鶴瓶で「セイさん」が八千草薫・・か?
映画「ディア・ドクター」も観てないので、よくわからないが。
そんな5編の短編集である。

「1983年のほたる」
田舎町に住む小学生りつ子。  彼女はそこら辺によくいる普通の女の子。 
子供なのでいろんなものに興味を持ち、憧れの同級生もいたりする。
クラスの中で人気のある子達・・私はね、そんな女の子たちを「上級グループ」って呼んでましたよ。
修学旅行の時、そのグループに入れて、親にとても自慢げに話したことを覚えている。
で、りつ子は塾に通うため、週に2回バスに乗る。
そのバスの運転手が一之瀬時男。
夏祭りで会った時の彼は、ちょっとキモイ印象。
そんな運転手とバスの中で2人っきりになる。  そして、事故。
なんだ、全然りつ子の想像と違う人じゃない。 しっかりしてるし。
私まで勝手に不気味なイメージ抱いてた。  申し訳ない。
あとツッキー。  「匂坂月夜」なんて、やっぱり素敵な名前。
あ、「匂坂」を「さきさか」と読むって初めて知りました。(恥・・)
結局彼のお姉さんの死因はなんだったんだろうね。  すごく気になった。

「ありの行列」
僻地で働く医者の代わりに、3日間だけそこに行くことになった男の話。
ちょっと「Dr.コトー」を思い出しました。
セイさんのお願いは、さすがにドキッとしたな。
1人暮らしで長生きするのって、やっぱりつらいよね・・。

「ノミの愛情」
これは、結構ブラックですね。
いきなりトーマスくんが気の毒で・・。
で、夫。  なんだか、イヤだ、こんな男。  外ヅラばっかりよくって。
そして最後の驚く展開。  やりますねぇ、看護師さん。
これはやっぱり計画的ですか?
ちょっとすっきりした。

「ディア・ドクター」
父が倒れ、ずっと離れて住んでいた兄が駆けつける。
兄にとって、医者の父は太陽だった。 だが・・。
お兄ちゃん、ホントかわいそう。 読んでて苦しくなった。
過去の話は胸がしめつけられるようだ。 
でも、何十年も経ち、久しぶりに会った兄は、とっくに父を卒業していた。
心温まるラストにほっとした。

「満月の代弁者」
4年間1人で田舎町の診療所にいた医者。
飽きたからという理由で、別の医者に引き継ぐことにする。
次の医者を連れ、患者のところへあいさつ回りをするのだが、とある家で・・。
両親が亡くなり、92歳の祖母を1人で面倒をみる孫娘が住んでいた。
う~ん・・彼女の涙の訴えはつらかった。
きついよね、全部1人でしょいこんで。
父母への看取りの後悔で、今度こそはと自分に厳しく課す彼女。
医者が言った大ウソが、彼女をずいぶん楽にしてあげたと思う。
表情が優しくなったことで、少し救われた。
そして、次の医者の頼もしい言葉を聞いて安心した。
まだまだ闘いは続くけどね。
そして、また病院勤務に戻るべく、車を走らせていたら・・。
そう、満月だね。  彼の居場所を教えたのは。  満月は孫娘。  
優しくて、とてもいい終わり方だった。

どの話も面白かった。  いいねぇ、西川さんって。  
とても文が上手で、読みやすくて、引きこまれた。
また他の本も借りてこよう。
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by heartfulwind | 2012-06-25 18:18 | 読書 | Comments(0)

かぐや姫さんのお宅訪問


今日はkakoさんかぐや姫さんのお家に遊びに行ってきました。

お昼はかぐや姫さんの手料理をごちそうになりましたよ。
どうですか!このパーフェクトなエスニック料理!  素晴らしい。
どこかのお店のランチのような・・。  とても美味しかったです。
ホントにお料理上手なかぐや姫さんなのでありました。

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食後は、私が持っていったメドックのケーキとコーヒーでまったり。

ケーキ1個が小さかったので、2個ずつ食べようと思ったんですが、1個食べたらさすがにおなかいっぱいに
なっちゃいました。(笑)

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kakoさんの手土産はyuzukiのチーズケーキとシフォンケーキです。

かぐや姫さんが出してくれた紅茶とフルーツと一緒にいただきました。

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そして、かぐや姫さんのお家にいる可愛いルルちゃん。  

背中の毛が立ってて、何かに警戒している?

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実は、kakoさんにはお連れさまがいたのです。   可愛いわんこちゃんが一緒でした。

お部屋をひとっ走りしたあと、すぐサークルに入れられてしまった小太郎くん。

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つまんないよーーって。

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さて、ルルちゃんの反応は?

まず近づく・・。

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正面に来て、見つめ合う・・。

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大胆に覗く・・。

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残念ながら、仲良く一緒に遊ぶ・・には至りませんでした。(笑)  

かぐや姫さんに抱かれる、ほっとした表情のルルちゃん。

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私のお膝でくつろぐ小太郎くん。   あれ?疲れちゃった?(笑)

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美味しいものをいっぱい食べて、いっぱい喋って、とても楽しい1日でした。

かぐや姫さん、kakoさん、今日はありがとうございました。
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by heartfulwind | 2012-06-23 20:18 | 日々のこと | Comments(6)

大道珠貴「立派になりましたか?」


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とある高校の特別学級の生徒たちの話。
いわゆる「トッキュウ」と呼ばれていたクラス。
自分の名前さえ書ければ合格という高校生の中で、さらにどうしようもない生徒が集められたトッキュウ。
先生を含め、生徒やその母親や娘、また一学年下の生徒などの話10編で構成されている。

少し知能が足りないと思われる子たちが、卒業し社会に出て、どんな風に歳を重ねたか。
それぞれの人生・・みんな、「立派になりましたか?」。

自分の出来る範囲で、頑張って生きていく子もいる。
でも、努力しても努力しても、やっぱりダメな子もいる。

どの話も、前向きな部分はあることはあるのだが・・。
どうしても、読んでると悲しくて悲しくてたまらなくなる。

田中川瞳さんの場合だけはホッとしたけれど、あとの話は・・。

読んでてつらくなってしまった。
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by heartfulwind | 2012-06-22 18:16 | 読書 | Comments(2)

Chez Harmonie (シェ・アルモニ)


今日はのりちゃと仙台でランチしてきました。

行ったお店は、大町の住宅街にあるフレンチレストランです。
場所は、藤崎から日銀を右手にまっすぐ歩き、晩翠通りを渡って最初の道を右折。
次の角を左折して、ちょっと行った先にあります。
青葉通りのアークホテル仙台の裏、戦災復興記念館の近くです。

こちらは、週替わりランチ。(お値段:850円)
メインは豚肉のソテーシュペッツエル添えビストゥーソース仕立てでした。

まずスープ。  野菜が沢山入ってました。  器が可愛い♪

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スライスした豚肉の上に、お店の方いわくスイトンのようなものがのってました。
お肉もやわらかくて、とても美味しかったです。

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パンは、こんな袋に入って登場です。  天然酵母のパンであっつあつでした。

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最後にプチデザート。  カシスののったムースです。  お皿の上のものはもっちもちのお菓子でした。
ランチは100円でドリンクがつけられます。

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店内、それほど狭くないのですが、あっという間に満席になりました。  
予約のテーブルがいくつかありましたよ。

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食べログHP
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by heartfulwind | 2012-06-21 19:21 | ランチ | Comments(0)

坐カフェ


台風が来てますねぇ。   宮城もついに大雨暴風警報が出ましたよ。
それほどひどくないうちに、今日は1人ランチ&買い物をしてきました。

こちらは有機栽培の野菜を使ったヘルシーメニューのお店です。
場所は、藤崎から日銀を右に歩き、晩翠通りの手前です。

ランチはポモドーロドリアにしました。(お値段:650円、コーヒーとセットでお値段:900円)
他に、カレーやピタパンサンドなどもありました。

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ターメリックライスの上に、トマトソースとチーズがかかっており、ナスときのこが沢山入っていて、
とても美味しかったです。
隣にあるサラダは、ポテトとずんだにレモン汁をたっぷりかけたものです。

お店自慢の「粋(すい)」という、有機栽培コーヒーをいただきました。
とても飲みやすかったです。

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ランチの間、お客さんは私1人。(笑)
お店の方といっぱい話をしてしまいました。  コーヒーの話など、とても勉強になりましたよ。

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食べログHP
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by heartfulwind | 2012-06-19 20:08 | ランチ | Comments(0)

kazunori ikeda individuel


昨日のランチのあとは、雨の中お買い物。
ちなみに買った物は・・・コンパクト日傘、ルピシアの紅茶(バースデイ)、空気洗浄機用ソリューションの
フリージア、古本4冊(1冊50円・笑)。

で、その後はこちらへ。
南町通りの明治屋の向かいにあるケーキ屋さんです。
お店のカフェスペースで、お茶を飲んできました。
今日選んだケーキはサンサスィヨン。(お値段:420円)  紅茶はダージリンです。(お値段:400円)

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このケーキ、ハングル語みたいな名前ですが(笑)フランス語で「感じ・気持ち」という意味らしいです。
チョコレートでコーティングされて、中はカシスのクリーム。
上にのってる丸いチョコ玉は、薄いチョコの中にカシスソースが入ってましたよ。
すっごく美味しかったです。   ここのケーキ、全部食べてみたいなぁ。

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食べログHP
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by heartfulwind | 2012-06-17 10:38 | カフェ | Comments(2)

igunal (イグナル)


今日はまっきぃさんかぐや姫さんと仙台でランチしてきました。
天気予報通り、お昼前から雨がポツポツ・・梅雨なのねぇ・・。  なんかちょっと寒いし。

ランチのお店はまっきぃさんのリクエストにより、こちらへ。
クラックスの5Fにある野菜中心の和食屋さんです。
このお店の名前、「igunal(イグナル)」って何かオシャレな意味があるのかと思ったら、「よくなる」を
東北弁で訛って「いぐなる」なんですって。   親しみわいちゃう。

まず、今回も最初に桜茶。

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ランチは4種類。   旬野菜のお寿司にしました。(お値段:1580円)
トマト、ナス、山芋、ソラマメ、ミョウガなどを使ったにぎり寿司&巻き寿司です。   
冷たいおうどんと茶碗蒸しもついてました。

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こちらは、まっきぃさんの初鰹のたたきご膳。(お値段:1680円)

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こちらは、かぐや姫さんの農家さんプレート。(お値段:1480円)

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ランチには、ドリンクつき。  なんと、お替りをサービスしてくれました。

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お店も広々、インテリアも素敵で、店員さんも感じいいのですが、やっぱりランチとしては値段が
お高いな・・。^^;

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お店のHP
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by heartfulwind | 2012-06-16 22:22 | ランチ | Comments(2)

粕谷知世「ひなのころ」


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ノスタルジックな表紙に惹かれて借りてみた。
田舎町に住む少女風美(ふみ)の4歳、11歳、15歳、17歳の春夏秋冬が語られている。

お母さんは体の弱い弟につきっきり、お父さんは仕事でいない、かなり厳しいおばあちゃんといつも
2人っきりの4歳。
寂しいんだよね。  その寂しさを紛らわせるため、パズルのお姫様やこけしに話しかけたり、トイレの
タイルのパンダくんを親友にしたり。
なんか、そういうのって子供の頃みんなやってないかなぁ。
まぁ、私も父が亡くなって母がいつも仕事して家にいなかったからか、そういう気持ちよくわかるというか。

しかし、近所の優子ちゃんは意地悪ですね。(笑)
ま、子供って相手の気持ちなんか理解せず、つねに自分勝手にふるまってますけど。

夜のおひなさまとのやりとりは、なかなかよかった。  
風美の夢の世界なんだけど、なんか神秘的で面白かった。

11歳の風美には、悲しい出来事が待っている。
ここは泣けました。  人間死んだらどうなるのか・・それに答えるおばあちゃん。
風美は、稲子の生まれ変わりだと思ってたんだね。
藤崎さんの家に行った帰りの車の中、お母さんの気持ちが痛いほど伝わってきてグッときてしまった。

多感な少女期、15歳。  この時期は反抗期ですからね。  
ちょっと気にいらないことがあったら、家出しちゃおうなんて思うのよ。
でも、ふと気付く。   持っていこうとした何もかもが、全部父母が買ってくれたものだったと。
そんなこと言ったら、何もかも、自分という存在も・・だよね。
そういうことに、気付いちゃうなんて、風美ちゃんスゴイね。
やっぱ、いい子なんだなぁ、この子。
あ、あと子供の頃は体の弱かった弟。  この子、見かけと違って、なかなかよく出来てる。  
なんだか、見直してしまったよ。

大みそかの日に、いなくなってしまったおばあちゃんを探す17歳の風美。
無事に帰ってきてくれてよかった。
その晩、稲子に会うことができたおばあちゃん。
自分が早く病院に連れて行けば・・とずっと後悔し、本当に本当に会いたかったんだねぇ。
「稲子はわしのだいじな娘、風美はわしのだいじな孫じゃがや」・・泣けたーー。

それにしては、おばあちゃんずいぶん風美には厳しくなかった?
私、こんな怖いおばあちゃんならいらないと思ってしまったよ。(笑)
子供心に傷つくことばっかり言って。   そういうのって、大人になっても覚えてたりするし。

人生いろんなことがあり、いろんな人と出会って、人は成長していく。
4歳から17歳までは、そんな人生のほんの始まり。   でも人生の中では、重要な時期。
面白くて楽しいこともあり、悲しくてつらいこともある。
自分の時期を思い出し、かなり感情移入してしまった。
読後、心にじわ~っと浸みてくるような本だった。
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by heartfulwind | 2012-06-15 16:14 | 読書 | Comments(0)

有川浩「阪急電車」


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いつ図書館へ行っても置いてないので、ついに文庫本を買ってしまった。
予約すりゃあいいんだけどね。
で、期待通り、とてもよかった。   心がほんわかあたたまる本だった。

阪急電車に乗っているいろんな人の話である。
OL、カップル、大学生、女子高生、子供たち、老人、主婦・・あらゆる種類の乗客たち。
それぞれの話。

やっぱり印象に残ったのは、後輩に婚約者を寝とられた翔子の話かな。
結婚式の討ち入りがみごとだった。
みごとって言っても、残ったのはむなしさだけだけど、乗り合わせた老婦人のおかげで、彼女は救われる。
この老婦人、なかなかの人なのよね。  カッコイイというか。

それと、女子大生のミサ。  派手な見かけと違って意外にいい子で。
顔はいいけど、暴力をふるうサイテーな彼氏と、別れるきっかけを作ったのも、その老婦人。
ホントにきっぱり別れてよかった。

あ、ミサがたまたま乗り合わせた中年の主婦ども。  とんでもないね。  うるさくて。
私も中年の主婦で友達とランチ行くけど、こんなふるまいは絶対にしません。
バッグ投げて席取りって、すごい。   大阪のオバチャンのイメージそのまま。

あと、ゴンちゃんカップルもとても微笑ましくて。   いつまでも、仲良くね。
えっちゃんたちも。  えっちゃんの彼って、いい人だよね。  ずっと彼女を支えてあげてね。

先日、映画をテレビでやっていたのを録画して、本を読み終えたのでようやく観た。
老婦人役の宮本信子、すごくよかったねー。  
愛菜ちゃんはオーバー気味の演技のせいか、セリフがよく聞き取れなかった。
で、翔子が中谷美紀。   これはどんぴしゃでしたね。   うまいし。
ミサはちょっとイメージ違い。   派手な女子大生だから、戸田恵梨香だとちょっと上品過ぎたような。
どの女優がよかったか、ちょっと浮かばないけど。
最初の図書館カップルは出てきませんでしたね。
あと、老婦人が犬を飼うきっかけになったえっちゃんの彼氏。   
夫にそっくりってのは映画のオリジナルだね。   原作にはなかったし。
まぁ、あとはほぼ原作通りで、いい映画に仕上がってた。

そうそう、この本のあとがきを児玉清さんが書いている。
読書好きってのは知ってたけど、そのあとがきの中に、「有川さんの本はめっちゃ面白い」って部分があって
児玉さんが「めっちゃ」なんて使うんだぁ・・とびっくりした。(笑)
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by heartfulwind | 2012-06-13 17:31 | 読書 | Comments(0)