仙台在住の伊坂さん。 彼の本は大好きで何冊も読んでいる。
特にお気に入りは「ラッシュライフ」と「オーデュボンの祈り」。
あと「ゴールデンスランバー」と「陽気なギャング」も好き。
伊坂さんの本は図書館に行ってもほとんど置いてないので、予約をしてから読んだのが多いんだけど
先日図書館へ行ったら、たまたまこの本があった。 ラッキーである。
で、久しぶりに読んだ伊坂さんの本。
彼らしいジョークがビンビン効いていて、とても面白かった。
180センチ、180キロの巨大な女性=繭美。
私の中ではマツコ・デラックス。
今度映画化されることがあったら、ぜひ彼女(彼?)にやってもらいたい。
主人公の星野一彦くん。
優しくて純粋でとても性格のいい男なのだが、なんと5股をかけて女性と付き合っている。
その5人の女性が各章に分かれて登場してくる。
その5人がまたなかなか個性的。 あ、フツーの人もいるか。
いちいち繭美がからんでくるから、話が信じられない方向へいくんだわ。
その繭美。 態度デカいし、下品で口は悪いし、冷酷だし、凶暴だし。
なにもそこまで言わなくても・・ってところが次から次へと。
でも最後はちょっと好きになってた。(笑)
言ってることも、納得できる・・というか筋の通った話が多いし、とにかく文句なく面白い。
「ヤマタノオロチというか、ゴマタノホシノ」とか。(笑)
他にもスバラシイ名言がいっぱい。
結局「あのバス」は謎のまま。 ラストに説明あるのかと思ったら、特になし。
読者の想像にお任せします・・って感じ?
結末がスッキリしないのは、基本的に好きじゃないのだが、この本はそんな終わり方もいいかなって思わせる。