Heartful Wind

heartwind.exblog.jp
ブログトップ

辻村深月「ぼくのメジャースプーン」


d0179686_16383056.jpg

読書の秋です。(笑)

最近ハマってる辻村深月さんの作品です。
前に読んだ「凍りのくじら」に出てきた、話し方教室に通うふみちゃんがなぜ話せなくなってしまったのか
その原因となった事件が書いてあると聞いたので、ぜひとも読んでみたかった本である。

その事件は・・想像以上にむごたらしいものだった。
あれを目にしたら、誰だってひどいショックを受けるに違いない。
しかも、ふみちゃんまだ小学生だし。
感情と言葉を失ってしまったのも無理はない・・と。

全編、ふみちゃんと同い年で家も近所の「ぼく」が語る。
そっか、前のふみちゃんは元気で明るくてお喋りで、クラスの人気者だったんだね。
分厚いメガネと歯の矯正器具が特徴の、誰にでも優しく頭のいいふみちゃん。

そして「ぼく」は人にはない不思議な力を持っている。
それを今回の事件の犯人に使おうとしてる。
その準備のため、母親の叔父さんである大学教授の秋山先生のところへ1週間通うのだが・・。

「ぼく」と秋山先生の会話が少しくどくありませんか?!
この小説のかなりの部分を占めるんだけど、なんだか同じような話の繰り返しのように思われ・・。
でも、軽く読み流すと結構重要なこと言ってたりするので、一応気合いを入れてしっかり読まねばならないし。
もう2人の話はこのくらいでいいから、さっさと先に進もうよと思ったのは私だけか。

いつも微笑んで穏やかな先生が、実は結構厳しくて冷酷な考えを持ってることにちょっと驚かされた。
先生が甘いと言った「ぼく」の決めた言葉。
私もずいぶん優しいな・・と思ったが。  
もっといけ! ヤツが2度と立ち直れなくなるくらい、とことん打ちのめせ!って。

で、いよいよ犯人との対面。
えーーーどういうことよ。  まさか、そんなこと言うなんて・・。 
ともかく最悪の結果にならなくてよかった。
ドキドキしちゃったわよ。

あーだこーだ言いながら、実は泣けてしまった箇所かなり多し。
本当は「ぼく」もPTSDだったんだね。
マドレーヌ、私も「あれ?」って思ってたんだけど。
自分の代わりに、自分が風邪で行けなかったから、その代わりに行ってくれたふみちゃんが・・。
つらかったんだね。 ずっと自分を責めていたんだ。 本当なら自分がって。
その辺り、号泣でした。
あと、サンタクロース論争の時に、ふみちゃんが「ぼく」をなぐさめて褒めてくれたところ。
自分の大事な宝物のメジャースプーンを1つくれて。
あれはホントにいい話だった。   泣けた。

辻村さんの作品は、いつもラストが温かい。
そこが安心できる。
最後の最後にふみちゃんの声が聞けて、とても嬉しかった。
[PR]
by heartfulwind | 2011-09-06 16:45 | 読書 | Comments(2)
Commented by まっきぃ at 2011-09-07 23:10 x
kaoriさんすごいめちゃくちゃ読書進んでますね^^
私ぜんぜんです^^;
ぼくのメジャースプーンよまれたのですね。
小学生でこんな重荷を背おわなければいけないなってつらすぎです。どう力をつかえばいいのかわかりませんよ~
しっかりしてるはぼくって思いました^^
私、秋先生めっちゃすきです^^
この本でも辻村さんはラストに一筋の光を残してくれた感じがしてよかった。

次は「名前探しの放課後 上・下」はいかがですか?
ぼくやふみちゃんと思われる子達がでてきます。凍りのくじらに
出てきた子達もでてきます。すんごいどんでん返しで私、結構
この本も好きです。もちろん泣きました^^みつけたらぜひ~
Commented by kaori at 2011-09-08 01:12 x
*まっきぃさん*

ほら、これから読書の秋に突入だし。(笑)
なんかさぁ、最近は楽天の試合とドラマ以外、あんまりテレビ観なくなったのよね。
プラズマの電気代高いから。(笑)
やってるアプリもどんどん終了だし。
で、読書が増えたわけ。

「メジャースプーン」やっと読んだわよ。
さすが辻村さんよね。 面白かったわ。 泣けたし。
この「ぼく」は小学生にしちゃ、しっかりし過ぎてない?(笑)
話す内容も大人びてるし、理解力あるし、上手に嘘つくし。
ラストほっとしたわよ。 そそ、一筋の光を残してくれたね。

次は「名前探しの放課後」ね。_〆( ̄ー ̄ )メモメモ
わかった、図書館行った時借りてくるね。
昨日4冊借りちゃって、のりちゃにも本借りたから、その後になるけど。
泣けるんだ~。 期待できそうね。
名前
URL
削除用パスワード