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辻村深月「水底フェスタ」


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今まで読んだ辻村作品の中では、ちょっと異質な感じ。
いつものような心温まるような読後感は、全くない。

自分の出身の村を売るため、つまり復讐するために帰ってきたモデルで女優の由貴美。
彼女に翻弄される村長の息子である広海。

村に復讐ってなによ?  なんか勘違いしてるんじゃないの?  
あまり面白くないなぁ・・と思いながら、読み進む。
いつもそうなのだが、辻村さんの作品は途中までぬるい。  
分厚いし、なかなかはかどらない。   ゆるゆるとページをめくる。
なのに、後半から一気に暴走。  すごい展開になる。  こうなるとは・・。  やられた。

穏やかに見えた村長の飛雄が一番怖かった。
暴力的でとんでもない不良だと軽蔑していた達哉を、とても気の毒に思った。

過疎地であった村に、ロックフェスを誘致して駅が作られ、観光客を迎える。
そのフェスで得たお金を住民税を下げることに使い、住民を増やす。
村は息を吹き返し、発展していく。
そんな村が、蓋を開ければ不正だらけで、残酷で、腐りきっている。  ひどい話だ。

今回も思ったけど、辻村さんって思春期の子達の心情を描くのがうまいよね。
ラストは思わぬ展開が待っていて、すっかりのめりこんでしまった。
やりきれない結末ではあったけど、面白かった。
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by heartfulwind | 2012-01-15 23:02 | 読書 | Comments(2)
Commented by ニホンックリ at 2012-01-16 01:11 x
今晩は(^^)v

凄い飛ばしてますね(笑)
カオリンの読む本は、柴崎以外は純文学じゃないんだねよく見つけてきますなぁ、、、

私とは全然ジャンルが違うね(笑)今朝子のやはり、食ベログの本よんだり、重松さんのトンビ等をよんだり、中谷みきのインド旅行記、等などをさくっと読んでるよ(^^)v

あと、今週の土曜日に渋谷のライブハウスでザビエルがサックスやるので、ジーナ夫妻にひろこも来てくれるって(^O^)
Commented by kaori at 2012-01-16 17:03 x
*ニコッちゃん*

あいかわらず遅い時間にご来訪ありがとう。
そうなの、飛ばしてるでしょ。(笑)
柴崎って柴崎友香のこと? 彼女は純文学・・なのかな?^^;
本は図書館での出会いだねぇ。 装丁で決めたりもするし。(笑)
重松清のトンビって、先日NHKでやってたね。 大泣きしそうで観なかったけど。^^;
でもニコッちゃんも本好きだよね。 確かにジャンルは全然違う。(笑)

あ、ライブハウスでサックスの演奏やるんだ~。
渋谷かぁ・・さすがに行けない・・。^^;
ジーナ夫妻もひろこも観に行くの? うらやましい。 近かったらぜひ行くのにな・・。
楽しんできてね~。
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