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吉田修一「横道世之介」


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横道世之介という大学生がいる。   彼の1年間の大学生活が綴られている。

横道って苗字はいいとして、世之介ってどうよ。
この名前、実は好色一代男の主人公と一緒らしい。
どんだけエロいのかと思ったら、そうでもない。   まぁ、普通。

彼はいわゆる天然系。   人柄が温かいというか、ほのぼのしているというか。
彼の大学時代の友達、倉持も加藤もとてもいい奴で、その会話がまた微笑ましい。
あ、ザ・お嬢様祥子さんも。  
世之介と彼女の会話も面白かったなぁ・・。

内容すべてが大学生活の話ではなくて、ときどき現代の話が入る。
う~ん・・智世ちゃん、心配だなぁ。   年頃の女の子はむずかしいね。  
どんな状況で、周りの人がどんな思いで、自分がこの世に生を受けたのか実際に見せてあげたい。
話だけじゃ伝わらないし。   でもそれがわかるのも、ずいぶん先なんだろうね。

この代々木駅の事故は、前に新大久保駅で起きた事故をモチーフにしてるよね?
確か、あの時も韓国人と日本人男性(しかもカメラメン)で。
あんなに恋した千春さんは、結局思い出してくれないようで。  なんか残念。

いきなり世之介について長崎まで行ったりしてたから、祥子さんはなかなか行動力あるなとは思っていたが
まさかアフリカまで行ってしまうとは・・ね。
同じ人とは思えなかった。  あのボートピープルを見た衝撃が、忘れられなかったんだね。
人生変えてしまうくらい。

結局世之介は家族を持たなかったんだなぁ。   彼はどんな人と結婚するのか、とても興味あったけど。
きっと、幸せな家庭を築いていたんだろうね。   いい夫でいい父で。

最後のお母さんの手紙は泣いたー。  
面白かったんだけど、読み終えたらなんだかとても悲しくなってしまった。
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by heartfulwind | 2012-01-29 14:39 | 読書 | Comments(0)
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