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貫井徳郎「迷宮遡行」


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珍しくハードボイルドな作品を読んでみた。
やくざと台湾マフィア、殺人に覚せい剤である。
でも、主人公は、そんなものとは全く無縁の、リストラされ奥さんに逃げられた情けない男、迫水。
簡単に言えば、その愛する奥さんがなぜ突然いなくなったのかを探る話。

1つずつ謎が解明されていくのだが、途中で足踏みしたり、また原点に戻ったり。
まさに迷宮遡行なのだ。
彼は必死になって謎を追いかけるのだが、お金はないし、手がかりもほとんどなく行き詰まり状態。
お人よしで、びびりで、臆病で・・でも彼の真剣な気持ちはひしひしと伝わってきて、つい応援したくなる。

緊迫する場面も多いのだが、ユーモラスな部分もあちこちあり、全体的にスピード感ある作品で、
最後まで楽しく読めた。

ラスト、奥さんの正体が露呈する。   これは正直思ってもみないことだった。
そして、悲しい結末。   また泣いてしまった。
ハッピーエンドを期待してたわけでもなかったが・・こういう終わり方はやっぱり残念。
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by heartfulwind | 2012-02-14 17:52 | 読書 | Comments(0)
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