のりちゃにお借りした本です。
実にいい本だった。 読んでよかった。
こんなに大泣きしたのは久しぶり? ま、大抵の本は泣くんだけど。
1人で思いっきり泣いていたら、郵便やさんがピンポーン「書留です」なんて来ちゃうし。
ひどい顔で応対しちゃったな。
これ、以前NHKでドラマやってましたね。
初回だけ観て、あまり面白くなくてやめてしまったんだった・・。
なぜだ? あれから面白くなったであろうに。
でも最後まで観なかったから、この本にこんなに感動したんだよね。 観なくてよかった。(笑)
夫とこじれて実家に帰ってきた百合子。
その2週間前に、百合子の父親の再婚相手、乙美が突然死する。
1人になって2週間、父親の良平は、ほとんど何も食べず、何もかもが面倒になり毎日を暮らしていた。
そこに現れる黄色い髪のガングロ娘、井本。
乙美に頼まれたというその子は、良平の世話をするようになる。
その後、ブラジル人ハルミの登場。
この4人で、乙美の希望だった「四十九日にみんなで楽しく宴会をする」準備に入る。
百合子が抱える問題はとても重い。
すごいね、あの亜由美って女は。 とんでもないのに手を出しちゃったねぇ、浩之さん。
カイトくんがかわいそうで、かわいそうで・・。 今後が心配。 大丈夫かな、あの子。
天真爛漫な井本とハルミが、実にいい味を出している。
良平と百合子にこの2人、みんなでお揃いのTシャツなんか着ちゃって。
4人の会話はテンポよくて、笑える。 結構私のツボだったり。
特に印象に残ったところは、良平と乙美の馴れ初めかな。
なんで良平さん?・・と思ってたら、そういうことがあったんだ。 なんて微笑ましい。
あと、むかつく伯母さん。 嫌味ったらしくて、大嫌いだったんだけど、まさかのまさか。
あのあとムームーで現れるとは。 やられた。
大いに、泣き笑いさせていただきましたよ。
ちなみに、レシピといっても、料理のレシピは全く出てこない。
あ、参考になったのは、食べ物を買う時の法則は「パトカーと信号」。
白・黒・赤・緑・黄の食べ物である。 毎日食べると体にいいらしい。 なるほど、いいこと教わった。
乙美さんって、ホント素敵な人だなぁ。
心温まる、とてもいいお話でした。