いつ図書館へ行っても置いてないので、ついに文庫本を買ってしまった。
予約すりゃあいいんだけどね。
で、期待通り、とてもよかった。 心がほんわかあたたまる本だった。
阪急電車に乗っているいろんな人の話である。
OL、カップル、大学生、女子高生、子供たち、老人、主婦・・あらゆる種類の乗客たち。
それぞれの話。
やっぱり印象に残ったのは、後輩に婚約者を寝とられた翔子の話かな。
結婚式の討ち入りがみごとだった。
みごとって言っても、残ったのはむなしさだけだけど、乗り合わせた老婦人のおかげで、彼女は救われる。
この老婦人、なかなかの人なのよね。 カッコイイというか。
それと、女子大生のミサ。 派手な見かけと違って意外にいい子で。
顔はいいけど、暴力をふるうサイテーな彼氏と、別れるきっかけを作ったのも、その老婦人。
ホントにきっぱり別れてよかった。
あ、ミサがたまたま乗り合わせた中年の主婦ども。 とんでもないね。 うるさくて。
私も中年の主婦で友達とランチ行くけど、こんなふるまいは絶対にしません。
バッグ投げて席取りって、すごい。 大阪のオバチャンのイメージそのまま。
あと、ゴンちゃんカップルもとても微笑ましくて。 いつまでも、仲良くね。
えっちゃんたちも。 えっちゃんの彼って、いい人だよね。 ずっと彼女を支えてあげてね。
先日、映画をテレビでやっていたのを録画して、本を読み終えたのでようやく観た。
老婦人役の宮本信子、すごくよかったねー。
愛菜ちゃんはオーバー気味の演技のせいか、セリフがよく聞き取れなかった。
で、翔子が中谷美紀。 これはどんぴしゃでしたね。 うまいし。
ミサはちょっとイメージ違い。 派手な女子大生だから、戸田恵梨香だとちょっと上品過ぎたような。
どの女優がよかったか、ちょっと浮かばないけど。
最初の図書館カップルは出てきませんでしたね。
あと、老婦人が犬を飼うきっかけになったえっちゃんの彼氏。
夫にそっくりってのは映画のオリジナルだね。 原作にはなかったし。
まぁ、あとはほぼ原作通りで、いい映画に仕上がってた。
そうそう、この本のあとがきを児玉清さんが書いている。
読書好きってのは知ってたけど、そのあとがきの中に、「有川さんの本はめっちゃ面白い」って部分があって
児玉さんが「めっちゃ」なんて使うんだぁ・・とびっくりした。(笑)