これ、ちょうど今映画やってますよね。 どんな内容だか興味あって読んでみました。
なかなか面白かった。 っていうか、怖かった。
なんせ内容が殺し合いですから。
夜中に読む時は、寝てる夫が見える位置で。
とにかく、この実験を企画したホストも、それをセッティングした機構とやらも、悪趣味極まりない。
なにが、人間の行動の資料収集よ。 楽しんでるの?
時給11万2千円のバイト。
そんなのマトモじゃないことくらいわかるだろうに、エサにつられて応募してくる面々にも呆れるけど。
最初の人の死因も、犯人も、かなり予想外だった。
すべてわかったあとで、また読み返すと、いろいろ伏線が張られてたことに気づく。
あ、そういうことか・・みたいな。 伊坂幸太郎の作品みたい。
恐怖におびえる人達の心理とか究極な状況での行動とか、なかなかよく描かれていた。
こっちまでドキドキしちゃって、怖さ伝わってきたし。
でも、そればっかりじゃなくて、ところどころ笑える部分があるんだよね、これが。
いいキャラだわよ、結城くん。
あなたのおかげで、緊張の糸がゆるんだわ。
最後まで不思議だった須和名さん。 彼女はいくら欲しかったんだ?
10億じゃないとすれば、1兆?
結城に宛てた手紙の内容は、バイトをしながら思いついたこと?
本来の目的は資金調達よね。 このバイトの内容、最初から知ってたわけじゃないよね?
って、彼女のことだけ、実はまだちょっとよくわかってなくて。^^; 誰か解説してください。
そうそう、題名の「インシテミル」。
最初「(暗鬼館に)INしてみる?」かと思ったんだけど、表題の下の英語の部分は「INCITE MILL」。
「INCITE」は鼓舞するとか刺激するとかいう意味で、「MILL」はコーヒーなんかに使われるの同じ、ひくとか製粉とかの意味で。
でも「INCITE」の発音は「インサイト」なんだけどなぁ・・。
それから、この映画。 あまり評判よくないようですね。
そう言われると、ちょっと観てみたい気もするけど。
でもでも、なぜ安東の役が北大路さんなんだ! これはどうしても納得いかない。