
表紙からして爽やかな高校生、朱里と衣花と新と源樹の4人の話。
彼らは冴島という瀬戸内海に浮かぶ島に住んでいる。
いつも思うけど、辻村さんの作品は登場人物の名前が凝ってるよねぇ。
苗字も榧野(かやの)とか多葉田とか富戸野(ふとの)とか、初めて聞くような名前ばかり。
それなりのこだわりがあるんでしょうね。
本土とは違う独特の雰囲気の島。
村長の方針で、島のまま冴島村としての存続のため、Iターンの若者を沢山受け入れる。
そのIターンでシングルマザーも大勢やってきて、その1人である蕗子。
そして、地域活性のためにやってきたヨシノ。
蕗子にも重い事情があって・・。
メダルもね、取ったら取ったで大変なんでしょうねぇ。
ちょっと真央ちゃんを思い浮かべたりして。
彼女は今期お休みするそうで。
そうよ、キムヨナもずいぶん休んでたし、少し休養をとってくださいな。
今23歳だっけ? 一番楽しい年代なのにね、毎日練習練習でもったいないわ。
話がズレたけど、蕗子。
ホント島に来てよかったね。 みんなに助けてもらえて、未菜ちゃんも可愛がってもらって。
赤い吐瀉物事件はあせりましたね。
こりゃヤバイと思ったよ。
そしたら本木くんの正体判明。 なんて嬉しい。
蕗子さんと幸せになってね。
それから、ヨシノ。
彼女には本当に頭が下がる。 言動に迷いがなくて尊敬する。
まっすぐ生きてる人だ。
出来ないね、あそこまで。 偉いのひと言。
朱里のおばあちゃんの話。
そう、後悔はしたくないよ。 でも意地ってある、ある。
あとから考えるとすごくつまんない意地。
でも、その時はどうしても折れることが出来ない。
バカみたいだけど。
最後のエピローグがよかったねぇ。
「村長」がちょっと無理あり・・とも思ったけど、まぁいいか。
「おかえりなさい」ね。
うん、じんわり心にしみた。